ダンスフロアの向こう側

DJ GIRLFRIENDの告知や考えていることなどをまとめています。

202311

北で声をでとび君が来るので、アテンドも兼ねて色々な場所へ行った。

一日目は新千歳空港国際アニメーション映画祭。個人的に行きたかったのと、とびくんがちょうど「駒田蒸留所へようこそ」上映日に新千歳着だったので誘う。ミュージックアニメーションコンペティション・駒田蒸留所へようこそ・クリーピーアニメーションナイトの3本をはしご。

どれもそれぞれ良かったけど、最後のクリーピーアニメーションナイトに全部持っていかれた。映画館というのはクラブと同じで強制的に映像を鑑賞させる装置で、基本的に逃げ場がない。その状態でグロ映像を1時間見させられるのは、かなりリアルな切迫感があって面白かった。グロ映像イケるクチだと自分で思っていたものの、血や内蔵が出てくるアニメを1時間みるとなるとうんざりしてくる。短編オムニバス上映のためエンドロールが流れた後に次の短編が流れるわけだけど、エンドロールが終わった瞬間の「これで上映が終わって欲しい」みたいな自分の思いに迫真さがあってちょっとおもしろかった。クリーピーアニメーションナイトで全員胃もたれしたせいか、サイゼに集って解散。

2日目は小樽ビールへ。土曜飲み放題は2200円らしい。ヤバい。リピートします。誰か行こう。カーシェアで車を出してDJ MIXを聴きながら小樽へ。小樽へ行く最中や小樽ビールでは声優話に花を咲かせたり、プライベートの話をしたり。旅行者が来ると居住地で観光っぽいことが出来るからアテンドはやっぱり良い。

3日目。北で声を。周年回。ossaさんが楽しそうで何よりだった。4年もパーティを続けるのは難しいことだし、段々と周囲にも北で声をでやっていることが影響を及ぼしているのも感じる。お客さんの入りに関わらずパーティを続けることは、その地方のシーンに確実に影響を及ぼす。そういう意味でポジティブな面をたくさん見てきたパーティだった。素直に踊って歓声を上げて楽しんだ。グレンくんのDJが絶好調だった。

4日目。僕は午後から仕事だけど、回転寿しトリトンへ。実はコロナ渦前からクラブで遊んでいたので、自分もクラブ昔話が出来る年代になってしまった......というのを会話の中で痛感。コロナ禍以後にDJを始めた世代からしたら自分なんてもうおじさんだ。おじさんになるにつれて同世代の人は少なくなる。どういうおじさんになりたいのか考えながら帰る。

 

mole周年へ。きしまの開催が空いてしまった今、久々のmole。Qrionさんは自分の曲の味を活かしつつチャラめのリップサービスを挟みながらいい感じのDJをされていた。ハウスでこんなぶち上がり方をするフロアを札幌で見たことがなかったし、これだけ人がたくさんいてフロアキープされているのも珍しい。自分が遊びに行けていないのもあるけど、こういう多幸感は周年あるある。それと同時に、こうやってキャッチーにクラブ体験を提供できないと集客できないのかな、みたいな難しさと一緒に悩む。やっぱりアンダーグラウンドのクラブが好きだし、それにしか無い良さをわかって欲しいけどなかなか難しい。

 

アニメンションで帯広へ。インデアンへ行き、クラブで踊り、打ち上げにお邪魔し、豚丼を食べて一泊二日で帰宅。お世話になりました。帯広住まいの旧知のフォロワーをイベントへ誘ったら、TohjiやBAD HOPが掛かる度「帯広にこんな音楽が好きな人がいたなんて......!」と喜んでいてよかった。アニソンリミックスではないけど。笑

豚丼食べた直後に家で焼いた肩ロースは信じられないくらい硬かった。豚丼また食べに行きます。

今回は帯広開催ということで、帯広の人たちと会って話を聞けたのがかなり良かった。福岡県出身の自分にとって、帯広なんて札幌に住むまで聴いたことのない土地だったし、クラブのフライヤーでよく見る建物がどんなお店かなんて想像がつかない。実際に行って、現地で話を聞いて、こういう建物にこの人たちが住んでるんだよな、と考えながら車の中から建物を見る。 

帯広にいた夜は、ホテルを取っていなかったので散歩とコンビニとカラオケで凌いだ。次はホテルを取るようにしようと深く後悔。お陰で北アニの公募の受賞の現場に立ち会うことが出来たので結果オーライか。

北アニの公募は、早いロックアニソンで攻める正攻法を使ってもどうにもならないからとひねり出したものだった。北海道アニクラシーンのメインストリームでも、全国的にアニクラで見れるスタイルでもないと思う。2ヶ月に1回はサブカルチャー系のクラブに遊びに行っているけど、そこまでアニクラ漬けの人間でもないし、こういう機会でなければ出演できることはないだろうから素直に嬉しい。音源と向き合ってくれた審査員の皆さん、ありがとうございました。

 

大学の頃からの知り合いがはるばる札幌に遊びに来てくれたとのことで飲みに行く。とりとめのない話をしつつ、お互い本調子でない感じで帰路についたら翌日発熱。凄まじい関節痛と片頭痛、熱に浮かされ地獄のような数日だった。仕事がゴタついてるときに飛ぶ形になってしまったのが本当に申し訳ない。

熱に浮かされながら、大学時代の夢を見た。今くらい余裕があるマインドで、屋上で昼寝をしながら煙草を吸っている夢だった。行き急ぐのも虚ろな名誉を求めるのも若さだったし、それを求めるのも自然な成り行きだった。でも、今のような心持ちのまま学生生活を過ごせたらどれだけ健やかだっただろう。未だにコンプレックスがあるのを実感した。

 

ゲホゲホと咳を吐きながら欠勤の連絡をこなし、家でできることをやったら寝たりして療養する。

今年はマジで外に出ている年だと思う。3年前の僕は人とお茶をしばいて会話なんてしなかったので、大学を出て東京で暮らし、札幌に住んでから信じられないくらいの変化が自分に訪れてる。それを踏まえてなお思う。自分はどうしようもなくインドアだし陰気だ。陰気な自分がクラブに放たれたくらいで多くの人とうまくやっていくのは無理だし、陰には陰の座る場所があるというのにようやく諦めがついてきた。幸いレギュラーパーティも、客として良く遊びに行くパーティも、関東に行けば飲みに行く友達もいる。諦めて居座っていきたい。