ダンスフロアの向こう側

DJ GIRLFRIENDの告知や考えていることなどをまとめています。

202401

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。とりあえず人生のフェーズを一歩前に進めることを目標にしたい。いつまでもヘラヘラ学生気分ではいられないのがよくわかってきたし。

 

年初はossahouseでの新年会配信。途中入り/抜け/体調不良の欠席などあったけど適度にワイワイしながらアニメの話や音楽の話などをする。ポンコツさんのDJが歌モノ多めなのにかなりハウス原理主義に近い塩梅で舌を巻いた。岡さんと久々に会えたのも良かった。北アニで仕込んで出しきれなかった分を出してわいわいと話をしているとすでに2時過ぎ。ネカフェへ入り始発で帰る。

 

鮮やかなダンスに向け大阪へ。大学の同級生と会ったり、他大のオタク友達と会ったりしつつ時間を過ごす。皆結婚や安定を見据えて行動しているみたいだけどいまいちしっくりきてない感じがあり、とてもシンパシーを感じる。他人と一生上手くやっていくって想像つかない。僕は生粋の根無草の素質があるから尚更。取り止めのない話をして、タバコを吸ってお酒を飲んでる時は昔と同じ楽しさがあっていい。

一番古いネット友達だと8年くらいの付き合いになる。8年というと中学高校合わせても足りないし、とんでもない時間をネットに捧げて生きてきたんだと感慨深い気持ちに。

 

金夜はSammy Virji。音の仕事をやってる大学同期と軽く飲んでから一緒にイン。

当然ではあるけど東京のRIPとは全然客層が違う感じでビックリ。元々CircusでやってるパーティとSammyの掛け合いらしく、めちゃくちゃチャラめのフロアでビックリ。かといって過度に治安が悪いわけでもなく、DJはよく掘ってるしトレンド感もあり、客は客でSammyの曲で合唱しておりで愉快なフロアだった。きっとUKのヤンキーたちはこんな感じでクラブで盛り上がってるんだろうなと想像しつつ適度なところでCircusを出る。

 

鮮やかなダンス当日。クルーときゃに〜ちゃんと前飲みに。謎にお酒が安いし往年の歌モノが居酒屋でかかっていて仕上がってくる。箱入り。

久々の人が多くてさながら同窓会みたいな雰囲気もありつつ、大学の知人友人やクラブははじめて来る人たちや最近茶箱で仲良くなった面々などが集いいい感じにごちゃ混ぜだった気がする。フェーダーさんのロケーションの良さも相まって終始雰囲気の良い土曜午後だった。

Amana2くんがしっとりハウスで上げてきたのに対し、アニクラの手癖が抜けきれてない僕が上げすぎてしまった印象はある。すでにお客さんが入っていたので135くらいまでじわじわと上げていき、4×4あたりでパス。Kyaneeちゃんに普通のハウスDJになってほしくなかったので変な渡し方をしたらかなり良い感じに捻ったプレイが聞けて満足。KxIxNさん黑豆君YAKUOさんと、ポップになりすぎず親しみやすい四つ打ちムードが続いた。こういった方向性を考えてブッキングしていたので当然と言えば当然かもしれないけど、想像以上にうまく行ったな......という感触がある。ゲストの1人であるYAKUOさんは客層のメインであるA-POPから一番遠いポジションにいるし緊張されていたけど、だんだんとそれがほぐれて楽しんでもらえたようで良かった。パーティが進むとともにそこの境界線が解けていくような感覚がやっぱり楽しいし、せっかく人を呼ぶならこういうブッキングの妙を楽しみたい。

フェーダーさんのフードが豊富だったのも大きかった。DJの転換と同じくらいハードの出るタイミングがお客さんの湧くタイミングになっていて、別軸でのピークコントロール機能があったように思えた。ハウスに馴染まなくても比較的親しみやすかったんじゃないかな。

ありがたいことに大学時代の友人知人がたくさん来てくれたのでキャッシュ的な問題はなかったが、もっとローカルのお客さんをガンガン呼べるようにならないとこのパーティをやる面白さが半減してしまう。面白いパーティをやるためにも、何を考えているか、何が面白いと思っているかは積極的にアピールしたい。終わった後に王将へ行き皆さんとだべって解散。

 

翌日は友人らが住んでるシェアハウスへ。何人か大学生時代の知人が集まり鍋をつつく。4年ぶりに会う人たちもいる中で、昔に戻ったみたいにくだらない会話を交わす。アホみたいなサイズの灰皿を囲んでタバコを吸いながら音楽などの話をした。ここにいると時が止まっているようで止まっていないような不思議な感覚になる。

 

大阪最終日。オタクの友達と焼肉ランチに行って解散。コロナ禍後半から社会人になるにつれて仲良くなった友人たちとは、独特の距離感で年に数回食事をするような仲になっている。学生の頃は毎月のように会ったりしていたけど、距離やスケジュールの都合で叶わない今の距離感がちょうど良い。どこまで行っても自分は旅人バイブスだなと思う。お互いの兄弟の話や昔話をして解散。大人になってから会った友達の昔の話を聞くのは楽しい。スターウォーズの時系列がいきなり戻ったのと同じ感覚。

 

札幌に遊びに来た友達と飲みに行く。各々行ったパーティの話やクラブ観の話をする。彼の話を聞いていて思うけど、フロアの中に孤独を求めるのってそこそこ規模があるクラブならではの価値観な気がする。札幌で遊んでる時は自分が匿名化される感覚はないし、音と大衆に囲まれて踊る自分が客体化された経験が少ない。この類でいちばん記憶に残っているのはWombのQrion氏来日やCircusでのNC4Kあたりだったし尚更そうかもしれない。僕はコミュニケーションを求めているようで求めていない、一人になりたいようでなりたくない、みたいなところにフィットするのがクラブだったので、クラブの人といつも遊ぶってよりはその場所場所を楽しみたいなと思った。

結局居酒屋を梯子しにじさんじの話へ。僕はVTuberやストリーマーのことをラジオMCのような感覚で聴いているんだけど、だからと言って聞き流しているわけでもなく、生活の一部として取り込まれているなと感じる。友だちの話と一緒で記憶に残る部分は長い間残っている。最近はあまり聴いてないけど、コロナ禍の孤独に寄り添ってくれたメリッサの配信が恋しくなった。

 

体調不良で寝込みプレシャスデビュー失敗。遊びに来た友人をもっとアテンドするつもりだったけど、都内で会えた時に、という話になった。冬虫夏草をお勧めしたら行ってくれたみたいでよかった。旅行となると現地の人と会って話すのがいちばん面白いと思うし、積極的にこういう時は紹介したい。

 

映画傷物語を見る。めちゃくちゃ良かった。カッコつけて生きるのは気持ち良いしやりやすいけど、それなりの代償があってそれを背負う覚悟があるのか?というオタクの理想を全部ぶち壊す編集で良かった。もう25となると他人に夢を見ることはやめたし、世の中に希望は持っていないけど、他人に夢見てた昔を思い出しながら見た。「全部自分の問題だろ」と吐き捨てる忍野の言葉が他人事に聞こえず焦る。

 

ふと気になってLAUSBUBのライブへ。対バンはSturle Dagsland。対バンからスタート。

ちょろっと音源を聴いただけだけど、エレクトロニカとメタルの融合、すごい面白い。北欧にあるようなメタルの美しさをダンスミュージックに落とし込んでるし、両方のエモさ面白さみたいなのが合わさることで消えていない。曲は各々1分〜3分程度の短いものが多く、細切れに披露されつつ無言で休憩する、の繰り返し。曲が短いと自分はノリづらいんだな、ということに気付く。音楽に求めているものが展開なのかもしれない。それはそれとしてエネルギッシュで良いステージだった。

続いてLAUSBUB。めちゃくちゃ面白い。ご本人らもバンドと名乗ってるように、打ち込みしてようが同期音源がながれてようがLAUSBUBは間違いなくバンドだ。テクノのバイブスを引き継ぎつつ、本人らがその場で歌い演奏するその揺らぎが大事にされてるのが本当に素晴らしい。この人たちの演奏スキルがプロミュージシャン顔負けになったらとんでもないことになると思う。今までライブを見たのはクラブイベントでだったので、ライブのノリ方に違和感を感じながら踊る。あ、ここでウケるんだ、とかここで新規ファンにサービスするんだ、とか曲選の違いや展開の付け方を見ながら、ライブに来る層ってこれをポップミュージックとして聴いてるんだなという難しさに直面する。きままに踊ってもらうのって難しい。山岡家を食べて帰る。

 

東京行脚。まずは東京に着いたら有給を使ってガンダムを見てるオタクたちと遭遇。HUBなどでだべりつつ軽く飲んでmmmへ。札幌に住んでしまうと中々会えないのでこういう機会でも元気な姿を観れるのは嬉しい。

mmm、今回はトリ。久しぶりの人たちが結構来て嬉しかった。中でもいしさんは半年ぶりとかじゃないだろうか。楽しく話したりお酒を飲んだりしながら、本番前に一本吸ってブースへ。

skiemoさんはアンセムの使い方が巧みなイメージがあったので、こちらも負けじとアンセムやロックチューン多めでの準備だった。しかしながら、kakiさんのスムーズなプレイやそこからのとびくんの上げすぎないプレイからぶっこまれるこれぞ和モノといった塩梅なプレイに想像の斜め上の喰らい方をした。何がすごいか全然分からないまま乗せられてしまうとまだまだだなと感じる。アーカイブを見てもすごいことしか分からない。

カマされた後のプレイだったから選曲への自信のなさが祟りアンセム多めになってしまったけど塩梅は上々。少しミスもあったが致命的な部分は少なかったみたいで、当時の自分のペースを思い返してもゾッとする。酒を飲んでDJすると想像以上にうまくいくときとちっともうまくいかないときがあって面白い。このスリルやブラックボックス感も合わせて僕はクラブでのDJ・オーガナイズを楽しんでいる。

 

べろべろに酔っ払った後は #S_D_C_s へ。Drum&Bass+◯◯coreというテーマに具体的なイメージがわからないまま遊びに来たけど、このテーマは思ったよりドラムンベースサブジャンル多すぎ問題と真摯に向き合えているな、と実感。BUIYABASSのレギュラーになっていて感じるけど、ブレイクビーツとサブベースがあって高速であればもうそれはドラムンベースなのでは?みたいなゲシュタルト崩壊が自分に起こることが度々あり、どれがドラムンベースイデアなのか血迷ってしまうことが多い。それほどに多様化したジャンルを楽しむのに、いっそのこと風呂敷を広げきってしまうようなアプローチはとてもおもしろいなと思った。このテーマだと軸はドラムンベースに落ち着くし。

出演者の皆さんと会えたらいいな、と思っていたが料理さんや愛さんもいらしていて東京らしい面々と雑談。5時前に出て富士そばをかっくらって帰る。

 

東京行脚二日目。初対面のフォロワーと焼肉を食べる。好きな作品の話や文学作品の話などで盛り上がって和気あいあいと話した。思えば大人になっている人たち一人ひとりに学生時代があり、一人ひとりにその人だけの交友関係があるんだよな。すごいことだと人と過去の話をするたびに思う。

フォロワーと別れ岡咲美保さんの1stライブへ。ふらっと一人でチケットを取ったが、自然連番が発生し隣が雨宮さんご一行に。自分の中でいわゆるアニクラのノリが一番強かったのは21-22くらいの頃だと思うんだけど、その頃を思い出すかのような全力投球のライブだった。お客さんのジャンプの幅が高い。1stライブのはずなのになぜか振りコピが出来る人がいる。お世辞にもかわいくないライブを身に着け、声優さんの愛称を叫ぶオタクがたくさんいる。それに笑顔で応える岡咲さんが見れただけで個人的には満足。岡咲さん出身の岡山県は大学同期やエビスヤ周りの人から話を聞いているせいか自分に縁ある土地のように思え、そのバックボーンや軌跡を見ると他人事とは思えない。一つのゴール、スタートを見るような気持ちで会場を後に。会場を後にした後はオタクと飲んで青春時代の話に花を咲かせる。終電でR Loungeに遊びに行ったが、昨晩のナイトの疲れもあったようでみるみるうちに気絶。もったいないことをした。

 

東京行脚3日目。昨日の疲れを引きずった後、高校の同期・先輩との集いで飲みへ。クリエイティブ職あるあるだと思うんだけど、仕事をしすぎて仕事の話しかできない先輩をみてかなり悲しくなった。僕らが勉強や課外活動に励んでいたのは世の中を見て多くのものを感じることができるようになるためと思っていたので、純粋に同じレベルの大学を出たり同じ目線で生きていた人たちが意思のない社会の歯車になるのは悲しい。何のために・どうありたいかを考えて生きている人のほうが少ない(そっちのほうが生きるのは楽)なのはわかっているけども、それはそれとしてここまで豊かになったんだからそういうことに気を配って生きていきたい。大学の先輩の寂しさを全員で慰めてるみたいで楽しくないな、と思いながら適当に酒を飲んで札幌へ帰る。

 

一ヶ月前と比べるとちっとも進歩していないが、一年前に比べると進歩している気がした2023年末。今年こそ大人らしく人生を進めていきたい。