ダンスフロアの向こう側

DJ GIRLFRIENDの告知や考えていることなどをまとめています。

目次

 

所属パーティについて

#鮮やかなダンス

全国回遊型のオールミックスパーティ。ゲスト陣や会場内容によって、選曲の方向性や雰囲気が変化します。プロモーションプレイリストを毎回作成しているので、ご参照の上ご来場ください。

moon, mood, mode

ニヶ月に一回程度、早稲田・音楽喫茶 茶箱を拠点に行う国産ポップスパーティです。J-POPをはじめとし、Vtuber/アイドルなどサブカルチャー関連の楽曲も流れますが、アンセムとして使用するのではなくダンスミュージック的な解釈を行っているのが主な特徴です。

#BUIYABASS

だいたい偶数月最終木曜日に札幌・Club ANiMAにて開催される、Drum&Bassパーティです。メインストリームのDrum&Bassだけでなく、Drum&Bass要素のある楽曲を広く解釈しているのが特徴です。

#スパオタ

福岡を拠点とするアニソン原曲を主とするアニクラです。

 

今後の出演・パーティ記録

今後の出演については、クラブ情報wiki(仮称)の私のページに纏められています。

※「ガルフレ」はアニソン原曲DJを行う名義です。プレイ内容のご確認にお役立てください。

scrapbox.io

DJ MIXについて

主にSoundcloudにアップロードしています。

soundcloud.com

Soundcloudの容量が足りなくなった場合は、Altscrapへ移行いたします。こちらもご覧ください。

scrapbox.io

2022年以前のmixは、mixcloudへアップロードしています。

www.mixcloud.com

 

ブッキングについて

無料でのDJ依頼は特別な事情がない限りお受けできません。少額でも交通費をいただければご依頼可能ですので、ご予算感などをご提示の上ご依頼くださいませ。

札幌市内でのご依頼に関しては、交通費に加えて若干額のギャランティをいただきます。こちらも開催規模や事情に合わせて調整しますので、お気軽にご相談ください。

 

また、ご依頼の際はJ-POP中心・アニソン中心・ダンスミュージック中心など、どの軸に合わせてのDJをご所望かご指定いただけますと助かります。

 

 

202402

週末はフルボ→マスプロで2連チャン。どちらも規模が小さいながらも各々が良いDJをやっていて十分に楽しめた。色々あってフルボが4時解散になったときは死ぬかと思ったけど。福岡も音止めが4:30の箱があったり始発が遅かったりと、コンパクトシティのクラブはベッドタウン住まいの人間には若干厳しいところがある。とはいえkaruhiko先生のしっかりドラムンをやる姿が見れ、次回BUIYABASSへのモチベーションがもりもり湧いてきた。掘るぞ〜〜。

「哀れなるものたち」を見る。友人が激推ししていてつられて見たけどとても良かった。やりすぎなくらい作り込まれた背景・セットと、エマ・ストーンの美貌と演技、カメラワークが独特な雰囲気を作り出しており、大人向けの絵本を見ているような映画だった。エログロって少なくとも僕には必要だし、こういう潔癖じゃない描き方をしてくれる作品が好きだ。

 

福岡帰省。当日になって仕事の連絡が異常に立て込んだり、なんだかんだ実家の作業環境が悪かったりして仕事に身が入らず、全体的に慌ただしい帰省だった。

帰省1日目は大学同期たちとの飲み会。社会人トークや最近やっている趣味の話で盛り上がったり、4年ぶりに会う同期と久々に話せたりと満足な会になった。今こそライブイベントなどが頻繁に開催されているけど、福岡にオタク現場がほぼなかったころからの友人なのでステータスがグルメに全振りされていて飯も多いわ美味いわで良かった。年なのか以前より酒に弱くなった友人を横目に、僕の舌は大学時代にだいぶ育てられたなと思いつつ友人宅に宿泊。

家族の結婚式へ。僕含めふらふらとしていることの多い兄妹が集まり存命の祖母祖父も全員集まる。全員の顔が揃ったところを見て「なんとか間に合ったな」と思ってしまい、全然式の内容が頭に入ってこない結婚式だった。とりあえず姉夫婦が仲良くしてるところが見れて何より、幸せになってくれ。

かなりいい加減な生き方をしている姉妹の中でも姉は親の求めたルートをきちんと辿りつつもしっかり遊び、ちゃんと結婚したことに関しての尊敬の念が止まらない。僕にはそれはできないし、今なんとかして抜け道を探そうとしながら足掻いている途中だ。福岡の街を見ながら、あの時あの大学に入らなかったら、上京しなかったら、音楽なんて好きにならなかったら、と凡庸な人生を歩む自分の姿を思い浮かべたりする。そんな事しても何にもならないのは分かっているが、こういう時に後悔の念をきちんと抱いた方が良い気がした日だった。

鮮やかなダンス当日。配信機材の準備やらDJ仕込みやらでバタつきながら前飲み。そこそこ酔って本番。いつもよりもゲストさんとのコミュニティ的な距離が近く、鮮やかなダンスにしてはアットホーム感あるようなパーティだった。福岡に住んでるクラバーの人たちが顔を出してくれたのがまた嬉しい。最後に会ったのは一年前、二年前、はたまた鮮やかなダンスFのころだった人たちもいるはずだ。安心感と幸福感で想像よりお金を使い酔っ払ってしまった。クラブに行く前に現金はきちんとATMに預けよう。ラーメンを食べmidorさんに開放されながらmidorさん宅へ。翌日は全然仕事にならなかった。

 

ポラリステーションへ。とその前に前日に前飲み。同世代のゲストや出演者を呼び、タイミングが合ったみたいなので2K@goも呼ぶ。ごま鯖や鶏皮がうまい店をちゃんとチョイスできて安心。そこそこ値段はいったし計画性もクソもなかったけど楽しんでもらえたなら何より。

僕が福岡を出てから同世代や後輩は皆各々のクラブ生活を営んでいて、ゲストと仲良さそうなトークをしたり、昔は見てなかったであろうディープめなアニメの話をしたりしていて感慨深くなる。それはそれとして昔から変わらないものもある。本当に帰省そのものみたいな会話だったと思う。

ポラリステーション本番。弍ノ弍でしょーもない話をしながらハッピーアワーのビールを飲んで会場へ。昔に戻ったみたいで面白かった。かくいうパーティ自体はアニクラっぽさもありつつパーティの流れをうまくコントロールできており、さらにピースフルなフロアで本人の人望が伺えた。色々あるみたいだけどtlem君らが元気で色々な人と楽しくなってるみたいでよかった。予算がなかったし適当なところで別れ、博多の街を歩く。

 

博多や中洲を歩いているとおおまかな街並みはあの頃と全く変わっておらず、東京に出る前の自分、札幌に来る前の自分がどこかにいるような気がして怯えてしまう。後悔の多い大学生活だったけど今ここに生きてるし、明日には札幌に帰る。博多駅近くをごろつく人たちを見ながら朝を迎え、そのまま飛行機で帰る。

 

飛行機で帰るタイミングでお誘いが来てアイリさんたちとサイゼへ。札幌に来て色々心掛けてるつもりではあるけど、ちゃんと座って人と話すみたいなの全然出来てなかったなぁと思いながら人の話をきいたり自分の話をしたりする。二次会でカラオケなんて6,7年ぶりに行ったけど楽しかった。選曲してる時にm_m_mでかけた曲がたくさん脳裏に浮かんだの結構ウケちゃったな。ありがとうm_m_m。

 

月末ラストはすたあら。途中から入ったけど、ここでないと得られない安心感みたいなのがあって良いパーティだと思う。僕は彼らとほぼ同世代で二次元アイドルから入った身だし、なんだかんだベースミュージックメインで遊んでるけどルーツは完全にここ。御徒町の鳥貴族で2ヶ月に一回飲んでたことを思い出しながらKNOTへ。札幌の人たちと顔を合わせるとお!となることがだんだん増えてきて、もう1年半になるのかと感じた。今年はできるだけ色々な人と遊びに行きたい。

202401

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。とりあえず人生のフェーズを一歩前に進めることを目標にしたい。いつまでもヘラヘラ学生気分ではいられないのがよくわかってきたし。

 

年初はossahouseでの新年会配信。途中入り/抜け/体調不良の欠席などあったけど適度にワイワイしながらアニメの話や音楽の話などをする。ポンコツさんのDJが歌モノ多めなのにかなりハウス原理主義に近い塩梅で舌を巻いた。岡さんと久々に会えたのも良かった。北アニで仕込んで出しきれなかった分を出してわいわいと話をしているとすでに2時過ぎ。ネカフェへ入り始発で帰る。

 

鮮やかなダンスに向け大阪へ。大学の同級生と会ったり、他大のオタク友達と会ったりしつつ時間を過ごす。皆結婚や安定を見据えて行動しているみたいだけどいまいちしっくりきてない感じがあり、とてもシンパシーを感じる。他人と一生上手くやっていくって想像つかない。僕は生粋の根無草の素質があるから尚更。取り止めのない話をして、タバコを吸ってお酒を飲んでる時は昔と同じ楽しさがあっていい。

一番古いネット友達だと8年くらいの付き合いになる。8年というと中学高校合わせても足りないし、とんでもない時間をネットに捧げて生きてきたんだと感慨深い気持ちに。

 

金夜はSammy Virji。音の仕事をやってる大学同期と軽く飲んでから一緒にイン。

当然ではあるけど東京のRIPとは全然客層が違う感じでビックリ。元々CircusでやってるパーティとSammyの掛け合いらしく、めちゃくちゃチャラめのフロアでビックリ。かといって過度に治安が悪いわけでもなく、DJはよく掘ってるしトレンド感もあり、客は客でSammyの曲で合唱しておりで愉快なフロアだった。きっとUKのヤンキーたちはこんな感じでクラブで盛り上がってるんだろうなと想像しつつ適度なところでCircusを出る。

 

鮮やかなダンス当日。クルーときゃに〜ちゃんと前飲みに。謎にお酒が安いし往年の歌モノが居酒屋でかかっていて仕上がってくる。箱入り。

久々の人が多くてさながら同窓会みたいな雰囲気もありつつ、大学の知人友人やクラブははじめて来る人たちや最近茶箱で仲良くなった面々などが集いいい感じにごちゃ混ぜだった気がする。フェーダーさんのロケーションの良さも相まって終始雰囲気の良い土曜午後だった。

Amana2くんがしっとりハウスで上げてきたのに対し、アニクラの手癖が抜けきれてない僕が上げすぎてしまった印象はある。すでにお客さんが入っていたので135くらいまでじわじわと上げていき、4×4あたりでパス。Kyaneeちゃんに普通のハウスDJになってほしくなかったので変な渡し方をしたらかなり良い感じに捻ったプレイが聞けて満足。KxIxNさん黑豆君YAKUOさんと、ポップになりすぎず親しみやすい四つ打ちムードが続いた。こういった方向性を考えてブッキングしていたので当然と言えば当然かもしれないけど、想像以上にうまく行ったな......という感触がある。ゲストの1人であるYAKUOさんは客層のメインであるA-POPから一番遠いポジションにいるし緊張されていたけど、だんだんとそれがほぐれて楽しんでもらえたようで良かった。パーティが進むとともにそこの境界線が解けていくような感覚がやっぱり楽しいし、せっかく人を呼ぶならこういうブッキングの妙を楽しみたい。

フェーダーさんのフードが豊富だったのも大きかった。DJの転換と同じくらいハードの出るタイミングがお客さんの湧くタイミングになっていて、別軸でのピークコントロール機能があったように思えた。ハウスに馴染まなくても比較的親しみやすかったんじゃないかな。

ありがたいことに大学時代の友人知人がたくさん来てくれたのでキャッシュ的な問題はなかったが、もっとローカルのお客さんをガンガン呼べるようにならないとこのパーティをやる面白さが半減してしまう。面白いパーティをやるためにも、何を考えているか、何が面白いと思っているかは積極的にアピールしたい。終わった後に王将へ行き皆さんとだべって解散。

 

翌日は友人らが住んでるシェアハウスへ。何人か大学生時代の知人が集まり鍋をつつく。4年ぶりに会う人たちもいる中で、昔に戻ったみたいにくだらない会話を交わす。アホみたいなサイズの灰皿を囲んでタバコを吸いながら音楽などの話をした。ここにいると時が止まっているようで止まっていないような不思議な感覚になる。

 

大阪最終日。オタクの友達と焼肉ランチに行って解散。コロナ禍後半から社会人になるにつれて仲良くなった友人たちとは、独特の距離感で年に数回食事をするような仲になっている。学生の頃は毎月のように会ったりしていたけど、距離やスケジュールの都合で叶わない今の距離感がちょうど良い。どこまで行っても自分は旅人バイブスだなと思う。お互いの兄弟の話や昔話をして解散。大人になってから会った友達の昔の話を聞くのは楽しい。スターウォーズの時系列がいきなり戻ったのと同じ感覚。

 

札幌に遊びに来た友達と飲みに行く。各々行ったパーティの話やクラブ観の話をする。彼の話を聞いていて思うけど、フロアの中に孤独を求めるのってそこそこ規模があるクラブならではの価値観な気がする。札幌で遊んでる時は自分が匿名化される感覚はないし、音と大衆に囲まれて踊る自分が客体化された経験が少ない。この類でいちばん記憶に残っているのはWombのQrion氏来日やCircusでのNC4Kあたりだったし尚更そうかもしれない。僕はコミュニケーションを求めているようで求めていない、一人になりたいようでなりたくない、みたいなところにフィットするのがクラブだったので、クラブの人といつも遊ぶってよりはその場所場所を楽しみたいなと思った。

結局居酒屋を梯子しにじさんじの話へ。僕はVTuberやストリーマーのことをラジオMCのような感覚で聴いているんだけど、だからと言って聞き流しているわけでもなく、生活の一部として取り込まれているなと感じる。友だちの話と一緒で記憶に残る部分は長い間残っている。最近はあまり聴いてないけど、コロナ禍の孤独に寄り添ってくれたメリッサの配信が恋しくなった。

 

体調不良で寝込みプレシャスデビュー失敗。遊びに来た友人をもっとアテンドするつもりだったけど、都内で会えた時に、という話になった。冬虫夏草をお勧めしたら行ってくれたみたいでよかった。旅行となると現地の人と会って話すのがいちばん面白いと思うし、積極的にこういう時は紹介したい。

 

映画傷物語を見る。めちゃくちゃ良かった。カッコつけて生きるのは気持ち良いしやりやすいけど、それなりの代償があってそれを背負う覚悟があるのか?というオタクの理想を全部ぶち壊す編集で良かった。もう25となると他人に夢を見ることはやめたし、世の中に希望は持っていないけど、他人に夢見てた昔を思い出しながら見た。「全部自分の問題だろ」と吐き捨てる忍野の言葉が他人事に聞こえず焦る。

 

ふと気になってLAUSBUBのライブへ。対バンはSturle Dagsland。対バンからスタート。

ちょろっと音源を聴いただけだけど、エレクトロニカとメタルの融合、すごい面白い。北欧にあるようなメタルの美しさをダンスミュージックに落とし込んでるし、両方のエモさ面白さみたいなのが合わさることで消えていない。曲は各々1分〜3分程度の短いものが多く、細切れに披露されつつ無言で休憩する、の繰り返し。曲が短いと自分はノリづらいんだな、ということに気付く。音楽に求めているものが展開なのかもしれない。それはそれとしてエネルギッシュで良いステージだった。

続いてLAUSBUB。めちゃくちゃ面白い。ご本人らもバンドと名乗ってるように、打ち込みしてようが同期音源がながれてようがLAUSBUBは間違いなくバンドだ。テクノのバイブスを引き継ぎつつ、本人らがその場で歌い演奏するその揺らぎが大事にされてるのが本当に素晴らしい。この人たちの演奏スキルがプロミュージシャン顔負けになったらとんでもないことになると思う。今までライブを見たのはクラブイベントでだったので、ライブのノリ方に違和感を感じながら踊る。あ、ここでウケるんだ、とかここで新規ファンにサービスするんだ、とか曲選の違いや展開の付け方を見ながら、ライブに来る層ってこれをポップミュージックとして聴いてるんだなという難しさに直面する。きままに踊ってもらうのって難しい。山岡家を食べて帰る。

 

東京行脚。まずは東京に着いたら有給を使ってガンダムを見てるオタクたちと遭遇。HUBなどでだべりつつ軽く飲んでmmmへ。札幌に住んでしまうと中々会えないのでこういう機会でも元気な姿を観れるのは嬉しい。

mmm、今回はトリ。久しぶりの人たちが結構来て嬉しかった。中でもいしさんは半年ぶりとかじゃないだろうか。楽しく話したりお酒を飲んだりしながら、本番前に一本吸ってブースへ。

skiemoさんはアンセムの使い方が巧みなイメージがあったので、こちらも負けじとアンセムやロックチューン多めでの準備だった。しかしながら、kakiさんのスムーズなプレイやそこからのとびくんの上げすぎないプレイからぶっこまれるこれぞ和モノといった塩梅なプレイに想像の斜め上の喰らい方をした。何がすごいか全然分からないまま乗せられてしまうとまだまだだなと感じる。アーカイブを見てもすごいことしか分からない。

カマされた後のプレイだったから選曲への自信のなさが祟りアンセム多めになってしまったけど塩梅は上々。少しミスもあったが致命的な部分は少なかったみたいで、当時の自分のペースを思い返してもゾッとする。酒を飲んでDJすると想像以上にうまくいくときとちっともうまくいかないときがあって面白い。このスリルやブラックボックス感も合わせて僕はクラブでのDJ・オーガナイズを楽しんでいる。

 

べろべろに酔っ払った後は #S_D_C_s へ。Drum&Bass+◯◯coreというテーマに具体的なイメージがわからないまま遊びに来たけど、このテーマは思ったよりドラムンベースサブジャンル多すぎ問題と真摯に向き合えているな、と実感。BUIYABASSのレギュラーになっていて感じるけど、ブレイクビーツとサブベースがあって高速であればもうそれはドラムンベースなのでは?みたいなゲシュタルト崩壊が自分に起こることが度々あり、どれがドラムンベースイデアなのか血迷ってしまうことが多い。それほどに多様化したジャンルを楽しむのに、いっそのこと風呂敷を広げきってしまうようなアプローチはとてもおもしろいなと思った。このテーマだと軸はドラムンベースに落ち着くし。

出演者の皆さんと会えたらいいな、と思っていたが料理さんや愛さんもいらしていて東京らしい面々と雑談。5時前に出て富士そばをかっくらって帰る。

 

東京行脚二日目。初対面のフォロワーと焼肉を食べる。好きな作品の話や文学作品の話などで盛り上がって和気あいあいと話した。思えば大人になっている人たち一人ひとりに学生時代があり、一人ひとりにその人だけの交友関係があるんだよな。すごいことだと人と過去の話をするたびに思う。

フォロワーと別れ岡咲美保さんの1stライブへ。ふらっと一人でチケットを取ったが、自然連番が発生し隣が雨宮さんご一行に。自分の中でいわゆるアニクラのノリが一番強かったのは21-22くらいの頃だと思うんだけど、その頃を思い出すかのような全力投球のライブだった。お客さんのジャンプの幅が高い。1stライブのはずなのになぜか振りコピが出来る人がいる。お世辞にもかわいくないライブを身に着け、声優さんの愛称を叫ぶオタクがたくさんいる。それに笑顔で応える岡咲さんが見れただけで個人的には満足。岡咲さん出身の岡山県は大学同期やエビスヤ周りの人から話を聞いているせいか自分に縁ある土地のように思え、そのバックボーンや軌跡を見ると他人事とは思えない。一つのゴール、スタートを見るような気持ちで会場を後に。会場を後にした後はオタクと飲んで青春時代の話に花を咲かせる。終電でR Loungeに遊びに行ったが、昨晩のナイトの疲れもあったようでみるみるうちに気絶。もったいないことをした。

 

東京行脚3日目。昨日の疲れを引きずった後、高校の同期・先輩との集いで飲みへ。クリエイティブ職あるあるだと思うんだけど、仕事をしすぎて仕事の話しかできない先輩をみてかなり悲しくなった。僕らが勉強や課外活動に励んでいたのは世の中を見て多くのものを感じることができるようになるためと思っていたので、純粋に同じレベルの大学を出たり同じ目線で生きていた人たちが意思のない社会の歯車になるのは悲しい。何のために・どうありたいかを考えて生きている人のほうが少ない(そっちのほうが生きるのは楽)なのはわかっているけども、それはそれとしてここまで豊かになったんだからそういうことに気を配って生きていきたい。大学の先輩の寂しさを全員で慰めてるみたいで楽しくないな、と思いながら適当に酒を飲んで札幌へ帰る。

 

一ヶ月前と比べるとちっとも進歩していないが、一年前に比べると進歩している気がした2023年末。今年こそ大人らしく人生を進めていきたい。

 

202312

 

月初めからインフルエンザもどきに。検査では陰性だったけど、高熱・吐き気・倦怠感などなど、とても普通の風邪とは思えない激しい症状に見舞われた。泣く泣くすたあらやDIGICHARATへ遊びに行くのをキャンセル。

熱に浮かされながらスコット・ピルグリム テイクス・オフを見る。これがメチャクチャ良い。僕が惚れた腫れたの話でそこそこ重要視するのは恋愛関係に対する誠実さで、ここへの価値観が合わないと全然のめりこめ無いのが常だった。その点、元カレ(カノ)軍団と向き合う過程は誠実だったし、ロマンスが魔法でも万能の道具でもなく、若気の至りで突っ走っていくような作風も良かった。吹き替えっぽさとカートゥーンっぽさの融合が良い形で出ているのもプラスポイント。おすすめ。

 

 

東京行脚開始。1日目はmmm。半年このパーティで酒を飲んでいなかったせいで完璧にペースを見誤る。ご厚意に甘えさせていただいているけど、いつも潰れて良いわけではないので酒には気をつけよう。ゲストのお二人とお客さんが良い形でマッチし、良い形でトリップ状態に入るような良いパーティだった。ゲストさんのこだわりや勢い、技術に引っ張ってもらっている感じがあるので、レギュラー側でもガンガン引っ張っていけるよう精進したい。

 

2日目はモネを見に行くことに。印象派の一見おかしな色使いでも遠方から見ると美麗な彩色になっている塩梅に驚く。実際に近くで見ると想像よりずっとアウトな色使いに見えるのが面白い。そういった鮮やかで華やかな絵とは対照的に、晩年の絵は弱視の苦しみがありありと見えるような輪郭の危うさをしていて、老化に苦しめられる姿が想像出来て少し寂しかった。

モネの後は別の友人と飲み。ありあまる毒を全部出し切るような飲み会で少し笑ってしまった。適切でないことはわかっていても、考えてしまったことはなくならないしやってしまったことは消えないのでTPOをわきまえつつ適度に肩の力抜いて自分と向き合っていきたい。

 

3日目は大学生のオフ会のサポートをした後月夢のパーティへ。東京に居た時によく遊んでいた面々が健在で嬉しい。想像よりずっと月夢の人たちはハイコンテクストなアニソンDJをしていて、クラブも知らないときにアニクラでDJを聞いたときのような、自分の想像を超えるものに出会ったような衝撃を受けた。それと同時に、クラブがパンパンになるくらいアニソンやアニメが好きな友人が居て、沢山乾杯して、終わった後飲みに行って......といった彼らのことがとても羨ましくなった。

僕が意図的に選択しなかった未来だとは思うけども、いざ目の前でそういう幸福の形を見ると自分は不可逆性のある人生を送っていると強く感じる。皆に挨拶をして中野の出演へ。

中野でのDJは上々。B2Bの調子が良いのが個人的なハイライト。ライブの中打ちDJイベントはオタクの打ち上げ飲み会とかなり似たバイブスがあり、「こういうのがあったらいい」「これが良かった」「こういう解釈はどうだ?」といった思いつきや妄想をガンガンDJに起こすことでフロアの熱気が上がっていくような印象。

自分のターンはゲストの間ということで落としつつ、気分が乗ったのでSwingアニソン祭り。配信で使い古されたネタではあったけども、即興であそこまで出来たのであれば上々だろう。意地でもアイドルマスターラブライブ!の比率をほぼ均等にしたい、と思いながら選曲に悩んでいたので1:1くらいに出来て満足。

終盤は疲れがにじみ出てしまったが、イベントに継続的に来てくれている人たちや久々な人たちと歓談しつつ落ち着き目に終了。この類のイベントあるあるではあるが、ラウンジ・メインの導線管理がかなり難しい。合同のときは烏屋さんの出演ターンがきれいにメインへの集中機会を与えていて、そこがうまくいったのだと今更合点がいく。今後の運用について悩みつつ帰路へ。

 

4日目は東京ドームへ。コロナ前のようなやんちゃなノリを交えつつ入場。ライブは結果的に来てよかったと思えるような公演ではあったけど、商業的に二次元アイドルを続けることの難しさを痛感するようなものだった。友達と二郎系を食べ東京を発つ。

 

 

BUIYABASS当日。仕事納めをやろうとしても無限に仕事が湧いてきており、すべてを切り上げて納めたことにした。どうせ完璧な仕事納めなんて無いし、完璧な納品なんて無い。無理なく進めるしかない。1stゲストの前ということで結構緊張気味にスタート。序盤の勢いにブレーキを掛けつつ方向転換する方針はうまくいったと手応えがあったけども、後半は迷走しつつな感じだった。レイヴィーな音楽を聴くのは好きだけども、自分でDJをしたことが数えるほどしかない。とはいえDrum&Bassを聴くのは楽しいし、DJをするのは好きだ。現状は手数を増やすべく反復練習しつつ勉強しているような状態だけども、来年はDrum&Bass DJとしての技量を高めていきたい。

 

北アニ当日。今年のアニメOP/EDを配信でかき集めつつサビ飛ばしのためのHOT CUEなどを打つ。前のターンでどう来るかがわからない以上、どんな展開にも対応できるように準備していきたい。ショウケースっぽく前の手番の流れをぶった切って1曲目を再生するのは自分のクラブ・DJ美学に反するし、前後の人たちのスタイルから適切な自分の役割を見つけ、自分のエゴを出しつつアプローチする、というのをアニクラの文脈でトライしたい。前飲みでサイゼ。前のみに行かなかった人たち+友人で集まり楽しく談笑。そこそこにエンジンをかけて音出し、本番へ。

本番は自分の感覚が長尺DJだったせいか、仕込んでいたものを出し切れていた感じはなかった。前の出番から一気に客がはけてしまったため、早めの定番アニソンを数曲かましてからBPMを落とし、年末らしい曲をかけまくる。録画を見ていると公募応募者の皆さんが前に集っていてとてもありがたい。あの公募に応募した人々が納得できるDJだっただろうかと自問自答。自分の弱い早いアニソン部分は早めに切り上げてしまい、もう少しBPMを落とすのを早くすべきだったと反省。二兎を追うものは一兎も得ることはできない。やりたいことをもっと思い切って取捨選択すべきだった。

しかし、フロアとの対話はそこそこに成功していた気がする。遅いアニソンDJでぶち上がる人はほとんど居ないことはわかっていたけども、それでも年末のひと時を幸せに彩る手伝いはできたんじゃないだろうか。リベンジしたいと思いつつも、今後出演することも叶わないだろうし別の機会で呼ばれたときのために継続的に仕込んでいきたい。

申し訳ないと思いながらも最後にねじ込んだRumble、きしまやシアターの面々の乱入リワインドは、自分の札幌生活1年3ヶ月を振り返るようなひと時で良かった。全身筋肉痛の気配を感じながら帰宅。

 

今年は人との交際費の割合が生まれた中で一番高かった年だと思う。昔は音のことしか見えていなかったし音だけ追いかけて行動していたけど、いつの間にか人の営みを見つめるようになった。

ライブやクラブに行く以外の友達との遊びもよくやった。色々なものを見た。あとは十分金を稼いで子供を育てるか自分より若い人たちに労働力や金をぶっ込み続けられれば万々歳な気がする。行き当たりばったりの計画なし人生なので来年くらいはもう少しビジョンを持ちたい。今年もお世話になりました。

 

 

202311

北で声をでとび君が来るので、アテンドも兼ねて色々な場所へ行った。

一日目は新千歳空港国際アニメーション映画祭。個人的に行きたかったのと、とびくんがちょうど「駒田蒸留所へようこそ」上映日に新千歳着だったので誘う。ミュージックアニメーションコンペティション・駒田蒸留所へようこそ・クリーピーアニメーションナイトの3本をはしご。

どれもそれぞれ良かったけど、最後のクリーピーアニメーションナイトに全部持っていかれた。映画館というのはクラブと同じで強制的に映像を鑑賞させる装置で、基本的に逃げ場がない。その状態でグロ映像を1時間見させられるのは、かなりリアルな切迫感があって面白かった。グロ映像イケるクチだと自分で思っていたものの、血や内蔵が出てくるアニメを1時間みるとなるとうんざりしてくる。短編オムニバス上映のためエンドロールが流れた後に次の短編が流れるわけだけど、エンドロールが終わった瞬間の「これで上映が終わって欲しい」みたいな自分の思いに迫真さがあってちょっとおもしろかった。クリーピーアニメーションナイトで全員胃もたれしたせいか、サイゼに集って解散。

2日目は小樽ビールへ。土曜飲み放題は2200円らしい。ヤバい。リピートします。誰か行こう。カーシェアで車を出してDJ MIXを聴きながら小樽へ。小樽へ行く最中や小樽ビールでは声優話に花を咲かせたり、プライベートの話をしたり。旅行者が来ると居住地で観光っぽいことが出来るからアテンドはやっぱり良い。

3日目。北で声を。周年回。ossaさんが楽しそうで何よりだった。4年もパーティを続けるのは難しいことだし、段々と周囲にも北で声をでやっていることが影響を及ぼしているのも感じる。お客さんの入りに関わらずパーティを続けることは、その地方のシーンに確実に影響を及ぼす。そういう意味でポジティブな面をたくさん見てきたパーティだった。素直に踊って歓声を上げて楽しんだ。グレンくんのDJが絶好調だった。

4日目。僕は午後から仕事だけど、回転寿しトリトンへ。実はコロナ渦前からクラブで遊んでいたので、自分もクラブ昔話が出来る年代になってしまった......というのを会話の中で痛感。コロナ禍以後にDJを始めた世代からしたら自分なんてもうおじさんだ。おじさんになるにつれて同世代の人は少なくなる。どういうおじさんになりたいのか考えながら帰る。

 

mole周年へ。きしまの開催が空いてしまった今、久々のmole。Qrionさんは自分の曲の味を活かしつつチャラめのリップサービスを挟みながらいい感じのDJをされていた。ハウスでこんなぶち上がり方をするフロアを札幌で見たことがなかったし、これだけ人がたくさんいてフロアキープされているのも珍しい。自分が遊びに行けていないのもあるけど、こういう多幸感は周年あるある。それと同時に、こうやってキャッチーにクラブ体験を提供できないと集客できないのかな、みたいな難しさと一緒に悩む。やっぱりアンダーグラウンドのクラブが好きだし、それにしか無い良さをわかって欲しいけどなかなか難しい。

 

アニメンションで帯広へ。インデアンへ行き、クラブで踊り、打ち上げにお邪魔し、豚丼を食べて一泊二日で帰宅。お世話になりました。帯広住まいの旧知のフォロワーをイベントへ誘ったら、TohjiやBAD HOPが掛かる度「帯広にこんな音楽が好きな人がいたなんて......!」と喜んでいてよかった。アニソンリミックスではないけど。笑

豚丼食べた直後に家で焼いた肩ロースは信じられないくらい硬かった。豚丼また食べに行きます。

今回は帯広開催ということで、帯広の人たちと会って話を聞けたのがかなり良かった。福岡県出身の自分にとって、帯広なんて札幌に住むまで聴いたことのない土地だったし、クラブのフライヤーでよく見る建物がどんなお店かなんて想像がつかない。実際に行って、現地で話を聞いて、こういう建物にこの人たちが住んでるんだよな、と考えながら車の中から建物を見る。 

帯広にいた夜は、ホテルを取っていなかったので散歩とコンビニとカラオケで凌いだ。次はホテルを取るようにしようと深く後悔。お陰で北アニの公募の受賞の現場に立ち会うことが出来たので結果オーライか。

北アニの公募は、早いロックアニソンで攻める正攻法を使ってもどうにもならないからとひねり出したものだった。北海道アニクラシーンのメインストリームでも、全国的にアニクラで見れるスタイルでもないと思う。2ヶ月に1回はサブカルチャー系のクラブに遊びに行っているけど、そこまでアニクラ漬けの人間でもないし、こういう機会でなければ出演できることはないだろうから素直に嬉しい。音源と向き合ってくれた審査員の皆さん、ありがとうございました。

 

大学の頃からの知り合いがはるばる札幌に遊びに来てくれたとのことで飲みに行く。とりとめのない話をしつつ、お互い本調子でない感じで帰路についたら翌日発熱。凄まじい関節痛と片頭痛、熱に浮かされ地獄のような数日だった。仕事がゴタついてるときに飛ぶ形になってしまったのが本当に申し訳ない。

熱に浮かされながら、大学時代の夢を見た。今くらい余裕があるマインドで、屋上で昼寝をしながら煙草を吸っている夢だった。行き急ぐのも虚ろな名誉を求めるのも若さだったし、それを求めるのも自然な成り行きだった。でも、今のような心持ちのまま学生生活を過ごせたらどれだけ健やかだっただろう。未だにコンプレックスがあるのを実感した。

 

ゲホゲホと咳を吐きながら欠勤の連絡をこなし、家でできることをやったら寝たりして療養する。

今年はマジで外に出ている年だと思う。3年前の僕は人とお茶をしばいて会話なんてしなかったので、大学を出て東京で暮らし、札幌に住んでから信じられないくらいの変化が自分に訪れてる。それを踏まえてなお思う。自分はどうしようもなくインドアだし陰気だ。陰気な自分がクラブに放たれたくらいで多くの人とうまくやっていくのは無理だし、陰には陰の座る場所があるというのにようやく諦めがついてきた。幸いレギュラーパーティも、客として良く遊びに行くパーティも、関東に行けば飲みに行く友達もいる。諦めて居座っていきたい。

 

【DJ MIX制作過程】北海道アニクラ感謝祭2023 公募に選出頂きました

こんばんは。ガルフレです。この度、北海道アニクラ感謝祭 #北アニ 2023の公募に応募し、公募枠として選出頂きました。公募音源はこちらです。

soundcloud.com

 

 

北アニは去年遊びに行ってそのお祭り感が楽しくて仕方なかったパーティだったので、今回こうしてパーティの一部を作る側に立てるのがとても嬉しいです。

また、僕は去年の10月に札幌在住となり、サブカルチャー系のパーティへの所属がありません。そういった立場から、公募でないと出演できない状況でした。そういった事情から、気合を入れてMIXを作成しています。

 

人がDJミックスを作成する過程はあまり公になりませんし、公募となるとなおさらです。また、普段のMIXと異なりコンペである公募には、公募ならではの対応が必要だと個人的には考えています。

この記事では、いつか公募に応募しようと考えている人たちの参考になればと思いできる限り詳細にその過程を書き記しておきます。

※この記事で書かれているのは個人の見解です。また、ここで語られるアニクラ像は特定の人物・シーンを指していません。

 

 

MIXするときに気をつけたこと

個人的にアニクラで大事にしていることは、

・ムードを壊さないように展開させること

・お客さんが聞きたい部分を聞かせてあげること

の2つだと考えています。

イントロが特徴的で気付きやすいものであればイントロを(Nightwearなど)、逆にイントロよりも歌いだしから始まったほうが聴きやすいものはサビからイントロを混ぜ始めて間奏をスキップするスタイルで繋いでいます。

個人的に、Baton→続く話では、間奏をスキップすることでBatonのエモーショナルな雰囲気を引き継ぐことが出来て満足しています。

選曲へのスタンス

北アニだからこそ意識したことは以下の◯点です。

①トレンド感のあるアニソンで勝負する

②好きなアニメ・アニソンを軸で勝負する

③自分のスタイルを崩さず勝負する

①トレンド感のあるアニソンで勝負

去年北アニへ遊びに行き、各々が一年の総決算を行っている印象を受けました。特に印象的だったのが、ぼっち・ざ・ろっくの最終話が盛り上がっているときに「星座になれたら」が4回流れたこと。年末年始の多幸感ある雰囲気のおかげか、4回全てで大盛り上がりした記憶があります。

今年で良かったアニメ・秋クールで盛り上がったアニメの曲がガンガンかかり、今年の思い出話に花が咲くようなDJがしたいと思い、今年/去年の曲を軸に選曲しています。

②好きなアニメ・アニソンを軸で勝負する

所謂アニクラはほとんどの人がコンテクスト(文脈)でDJをする世界です。音楽が繋がれること自体に盛り上がるのではなく、お客さんはアニメやキャラクターの姿を想像して盛り上がります。

アニメを見ていれば見ているほどDJの熱意が向上し、DJの熱意が向上すれば向上するほどDJの技術は洗練されていく、そういった現場を山のように見てきました。だからこそ、できる限り自分の好きなもの・当日流したいものを軸にするよう心がけました。

③自分のDJスタイルを崩さず勝負する

同率2位の皆さんのDJを聞いて見て改めて実感しましたが、僕がBPM早めのロックアニソンDJで勝負すると技術面・選曲面共に負けます。得意分野ではありません。

ある程度の挑戦は必要ではありますが、競合する相手と真正面からぶつかり合って技術で押し勝つ、という戦法は避けようと思っていました。

 

以上3点を踏まえ、

構想段階では

おどる ひかり/Cody・李(Lee) - 「江戸前エルフ」ED

JUMP IN/めぐみん, ゆんゆん -「この素晴らしき世界へ爆炎を」ED

ラプス/Homecomings -「キミは放課後インソムニア」ED

星屑テレパス OP/ED

more than words/羊文学 - 「呪術廻戦」ED

灯火/nonoc - 「スパイ教室」OP(1クール目)

everything everwhere/millet - 「葬送のフリーレン」ED

あたりを軸に作れたらと考えていました。

 

制作過程

制作のフローは主にこういった感じでした。

①ラフで良いのでとりあえず取りきった音源をリリースする

②自分で聞く

③(自分でわからなくなったら)道外の方数名に音源を聞いてもらい、アドバイスを聞く

④以後①〜③の繰り返し

30分尺での展開は30分聞かないと理解できない、というのを過去の主催イベントで公募を開催して実感しています。そのため、どれだけ繋ぎが雑でもとりあえずMIXを作成し、それを元に修正点を考えるということを繰り返しています。

結果、3回構成を変更し今に至ります。ボツ音源含めこちらに公開します。

※ボツ音源はラフにミックスしているのでところどころミスがあります。ご了承ください。

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録音前

セットリストを組む前に、自分が良くDJで使っている曲・去年秋〜今期までで好きな曲・アンセムなどを盛り込んだプレイリストを作成しています。

この時点ではどんなDJがしたいのか全然決まっていません。



テイク1

こちらがテイク1。僕が普段やっているスタイルの要である、Drum&Bassっぽいグルーヴから一気にR&Bに落とす部分を展開点としています。この時点で、星屑テレパスEDで締めたいというのは決まっていました。

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自分で気になった部分・知人からもらったコメント

・特に前半節操ないというかガチャガチャしすぎ
・天体図で締めてるのはナイス
・俺も思いつくというか結構「だよね~」って感じのつなぎが多い

・あのね→JUMP IN→天体図、安直すぎるかも

・sumire iro amuretからのドラムン風ゾーン、どう着地させたらいいかわからない

・テーマのことを考えてもっとエゴあった方がいい

 

テイク2

・どうせなら点と線を軸にしたい→点と線のイントロを他の曲と繋ぐのは難しいので、やるなら一曲目しか無い

・ハーフに落ちる部分を綺麗にできないか?→Drum&Bassから綺麗にビート感のあるR&Bに落ちるFling Posseのトラックを入れています。

・産声とクラブの雰囲気を破壊しないような曲の検討


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自分で気になった部分・知人からもらったコメント

・我ながらアニソンロックDJが全然しっくり来ない

・僕より他の人の方がうまく掛けられそうな曲たくさん入れてしまった......

・ソワレ→ビタミンSUMMER、アンセム過ぎるかも

・JUMP INを入れた瞬間に、そういうR&Bの和モノノリになってしまう、アニメのことを考える感じの雰囲気じゃなくなってしまう

 

テイク3

コメントを経て、メジャーアニメのEDを多く取り入れ今の形に近づいています。Anytime Anywhereを掛けるときだけBPMを無視してカットインをしているので、同じくEvan Callの編曲したSincerelyを前に流して連帯感を作っています。(2つとも人間の気持ちを知るアニメーションだし......)

青で塗った部分は手応えを感じている部分でした。

 

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自分で気になった部分・知人からもらったコメント

BPMが早く落ち過ぎて前半の展開が肩透かし

・JUMP INあたりがBGM感強すぎてカタルシスがない

・前半からsincerelyは綺麗、後半は予想通りの展開すぎるかも

・文脈で勝負するのではなく音で繋ぐDJとして勝ちを狙う方向性がいいかも

本番

前半部分のボリューム感を増し、後半のR&B感を排除して最終稿。産声とクラブのあとに何を掛けるかでずっと悩んでいました。コンテンツ系アイマスによりすぎているのでヒプマイを入れて調整。

ここで当日21時ごろだったので諦めて提出しました。

 

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反省点

計画性のなさがクオリティに影響しており、個人的には反省が多いトライでした。以下に反省点を列挙します。

①スケジューリング

提出4日前にやっとテイク1ができてそこからフィードバックや並び替えを行ったので、最終的に録音段階でミスが許されない状態になっていた。また短時間にくり返し聞くことで自分にどんどんバイアスがかかり、正常な判断が出来なくなっていた。

②語彙力の少なさ

普段のアニメ視聴量が毎クール5-7本のため、他のアニソンDJの人たちに比べ圧倒的に手数が少ない。主に2020年以降のBPM170-190帯のライブラリが少なく、Drum&Bassをベースとしたアプローチしかできない部分は大きな問題点。

③展開を切る勇気のなさ

アニソンはDJにて繋がれることが想定されていない音源なので、曲同士を繋ぐのではなく一旦ぶった切って再生する勇気も求められる分野だと考えている。自分はUKベースミュージックのクラブを中心に遊んでいたため、曲をぶった斬ることにめちゃくちゃ抵抗があった。この部分を克服して、コンテクストで繋ぐ手法を今後は研鑽したい。

②繋ぎ・構成の粗さ

提出後聴き直すと見えてきた粗さ。もう1テイク撮れば修正できるものが多く、スケジュール管理の甘さがクオリティに繋がっている。

・産声とクラブ→Black Journey、後の曲の音量が小さいことを考えるとつなぎがかなり不自然、点と線のBPMが135になる部分を活用して130帯に持っていったほうが良かったかも

・Black Journey→Nightwearの部分で前の曲が消えるのが少し早い、もっとボーカルを残すべき

・more than wordsが入るところでギターリフの頭が聞こえない、ぬるっと曲に繋がっているため繋いでいる部分で消化不良感が否めない

・あ〜よかったのイントロのギターをループさせて繋いでるが、入りが早すぎる 夜空のサビを最後まで聞かせる塩梅に調整したほうが良い

・鳴り響く限りはビートがかっちりしすぎていて盛り上がってしまうので、続く話→天体図で静かに締めるほうが綺麗 もう一曲追加できる曲を検討するべき

アイドルマスターが19曲中3曲あり、より多くの人にアプローチするため他の二次元コンテンツからも好きな曲を引っ張ってくるべきだった

③MIX作成に対する不慣れ

ほとんど即興でのDJで現場は対応しているので、1曲目/最後の曲をきちんと設定してDJするのに難航した。制作期間の7割くらいは最初の曲選び。

④余談

フラッシュバッカー - 結束バンド かけたかった.......

 

おわりに

ありがたいことに審査員の皆さんから高い評価を受け、公募通過に至りました。当日楽しんでもらえるよう準備してきますので、是非当日はmoleに遊びに来てください!ここまでお読み頂きありがとうございました🙏

 

他応募者の音源をまとめています

僕の他にも多くの人が北アニに応募し、公募音源を公開しています。私の方でまとめていますので、お時間あるときに他の方のMIXも聞いてみてください。

scrapbox.io

 

 

202310

札幌に来て1年が経過した。そんなに人とのコミュニケーションが得意じゃない僕は少数精鋭の友達を作り、その中でたくさんのものを見たりくだらない話をしたりしていた。東京からでは見えなかった景色がたくさん見えるだけでこっちに住んで良かったのでは、というのが今のところの感想。あっという間に1年が経過したし、1年前の自分とはぜんぜん違う顔が鏡に映っていてびっくりした。

札幌に越すときに上司だった人は今は別の会社で働いているし、僕は個人事業主としてやることが増えている。多少なりとも自分の力でお金を稼げるような気になってきているけど、安心はできない。これくらいの緊張感がちょうど良い気がする。

 

8月末に胃腸炎を発症し、10月初旬にも再発症した。流石に胃腸の辛さが度を越えていたし、移動中に胃腸炎が発症する地獄ぶりを思い知ったので当分酒は控えることにする。酒を控えて飲み会やクラブに行ってみても酔ってないから話せないなんてことはなく、酔っていてもいなくても話せる時と話せない時が存在することがわかった。それはそれとして僕はビールという飲み物が好きだ。酒を飲める量にも限界があることが見えてきたし、不必要な場所では積極的に飲酒を控えていく機運は常にある。

 

東京行脚。いつもどおり凄い勢いで人と会い色々話した。2ヶ月〜3ヶ月に一回東京となると、同じ人と会うとその間の時間経過を報告することになるし、違う人と会うと自分の人生の振り返りをすることになる。そうやって話している瞬間がセーブポイントみたいで好きだ。帰ったら札幌で次の章に進めないと.....みたいな気持ちになりながら札幌に帰宅。みなさんありがとう。

 

ポップスパーティの配信切り抜きを上げたら変なバズり方をした。僕の人となりを知っている人はとても好意的に受け入れてくれていたのは嬉しかったけど、あれは予想外。変な人に目をつけられても嫌なので早々に消した。

前の手番のゲストさんが思いの外しっとりと踊れる展開だったので、それに向けて対応しようと考えていたので普段の雰囲気と違ったのも消した一因だ。アンセムの力に頼って少しテンション感を上げつつ、次のゲストさんに向けて一筋縄ではいかないタイプのポップスに持っていこう......としていた途中の切り抜きだった。結果、フィルを使ったカットインがうまくいきあそこからさらにBPMが落ちていく......という流れになっている。

レギュラー開催でないJ-POPパーティやサブカル箱のやる"オールジャンル"によくありがちだけど、過度に有名なアーティストの曲やオタク文脈の曲がアンセムとして使われすぎているのは不本意だ。

各々のパーティや各々のDJにアンセムがあり、そのズレがゲストに呼んだ/呼ばれた時にどう響くか、というのが面白いのでそのあたりの選曲が陳腐化してほしくない。

Drum&Bassパーティでもなるべくアニソン文脈のものをかけないようにしているけども、依然として僕にそういったイメージがあるようで、お客さんを無視せずに適度に有名な曲への興味から離れていくためにはどうしたらいいんだろう......と悩み続けている。そのためのプロモプレイリストであり、そのための平時のツイートでもあるのに......

ともあれ、当日のDJは胃腸炎直後とは思えないほど好調だったので暇な人は聞いてみて欲しい。UKのベースミュージックやテクノの現場から学んだフェーダー/EQワークや、日本語ポップスへの偏愛が見え隠れしてる。三浦透子さんの風になれは映画が好きだから掛けています。

soundcloud.com

 

PLASTIC THEATERでのiroriへ。超待望のパーティ。ゲストのcallasoiledさんは昔から聞いていたし、他のゲストさんも会いたい/見たい人ばかりだった。logana君と食事にでも行こうという話をしていたけど、あれよあれよとしているうちに前飲みの幹事に。申し訳ない感じもするけども、音頭を取るのは慣れているし多くの人と話せるしでこちらとしては結果オーライ。

パーティの内容はもう最高。小箱の規模感にほどよく人が入ったことでローの輪郭がくっきりしていたし、VJの投影面を拡張することで没入感が高まっていたしで体験としての質が高かった。ふと。前現場のために仕込んでいたけどそこまで深くならなかったため放置していたアンビエントポップスセットやりたくなってきた。

終わったあとはびっくりドンキーに行きのんびり長話。僕は専業音楽家でもないし、hoodをレペゼンするような地域密着型DJでもないので僕が現場に行かなければ何度も会えないような人ばかりだったけど、会えて良かったなと思う。人生で指折り数えるような楽しい日の一つだった

あまりの疲労で月曜寿司に行く約束を寝ぶっちしてしまったことだけが気残り。SNSを見ていると各々めいめいの北海道観光をしているみたいで一安心。

自分が北海道に来たばかりの頃はアテンドをするみたいな流れがあんまりなかったように見えたし、せっかく来るなら色々なところへ行って楽しんでいって欲しい。直接アテンド出来なくても店くらいは教えられるし。みんなDMクレメンス。

 

BUIYABASS。かなり不安だったB2Bが上手く行ったのがうれしい。やはりB2Bとなると手元を目の前で見るので勉強になる。少なくとも皆僕がDJ始める頃には現場に出ていた人だし、Drum&BassのDJに限って言えば僕はほぼ初心者。東京だとオタク・和モノDJだけでも需要があるしそういう人として呼ばれていたので、こういうDJは札幌来なかったらやんなかったかも。環境に感謝、マジで感謝、つながリーヨ。

 

また雑に書いて更新します。